「哀れなるものたち」の感想:とにかくやばい映画でした
最近話題の映画がないかなぁと探していたら、エマ・ストーン主演の「哀れなるものたち」に目がとまった。エマ・ストーンはけっこう好きだからなぁと思い、一応観に行ってみることに。 でも、行く前にレビューを読んでみたら、なんだかヤバい映画っぽい。 で、実際観に行ったら、やっぱりヤバかった(・。・; そんなわけで、この映画の感想を書いてみようと思う。どれくらいヤバいかは実際観ないと伝わらないと思うけどね・・・。...
View Article新宿御苑の冬の花(2024年2月)
冬の花を撮りたくて、何度か新宿御苑に足を運んだ。ところが、行ってみたら休園日だったということが2回もあった。 で、今回が三度目の正直。開いていた。よかった(泣) とりあえず、「新宿御苑の見どころ冬」のマップに載ってるお花は撮りたいなぁと思って、園内を歩いた。 そんなわけで、冬の新宿御苑の様子をお届けしたい。 新宿御苑、冬の花...
View Article「幾山河越えさり行かば寂しさの終てなむ国ぞ今日も旅ゆく」を読んだときの私の気持ち
教科書か問題集か忘れてしまったが、この若山牧水の短歌がけっこう登場するので自然におぼえてしまった。 幾山河越えさり行かば寂しさの終てなむ国ぞ今日も旅ゆく この短歌、なぜか私の心に入り込んでくる。数々の名歌の中でも若山牧水の短歌は特に私の心に響くのだ。 今回は、この短歌をとりあげて、私の気持ちを述べてみたいと思う。よろしくおねがいします。 「幾山河・・・」の短歌の意味...
View Article君がゆく海辺の宿に霧立たば・・・〜嘆きの息〜
日本最古の和歌集「万葉集」には恋の歌がたくさんある。好きな和歌はいくつもあるが、これはなかなかよい。君が行く 海辺の宿に 霧立たば 吾が立ち嘆く 息と知りませ初めてこの和歌を知ったのは、大学の授業だった。先生が新聞紙を広げて、広告欄にこの和歌が載っているというのだ。 あのときの先生の「どうだ、いいだろう!?」と言って、満足気な表情をしていたのが今でも脳裏に焼きついている。 ★★★...
View Articleある仕合せ者 〜彼は誰よりも単純だった〜(侏儒の言葉より)
芥川龍之介の「侏儒の言葉」にこんなことが書いてあった。 ある仕合せ者彼は誰よりも単純だった 幸せってなんだろう? むかし、明石家さんまさんが、コマーシャルでしあわせーってなんだっけ、なんだっけと歌っていた。 今から30年以上前の歌なのに、今でも耳に残っているくらい印象的な歌だ。あんな軽いノリで「幸せとななにか」という深遠なテーマを歌ってしまうとは、明石家さんまという人はすごいなぁと思う。...
View Articleまんさくの花 〜春のきざしをとても感じる詩〜
ときが経つのは早いもので、私ももういい年齢になってしまった。人生のゴールまですでに折り返し地点を過ぎている。残された人生を、日々大切にしていきたいものだ。 最近、季節の移り変わりも、すごく早く感じる。春の気配を感じ、桜がもうすぐ咲くかなぁと思うと、あっという間に散ってしまう。たくさん咲いていた花たちもいつの間にか姿を消している。どうして、春はすぐ終わってしまうのだろうか・・・。...
View Article熊谷桜堤の桜~日本さくら名所100選~(2024年春)
都内で桜が散り始めた頃、まだ私は満足していなかった。桜を見足りなかったのだ。どこかに桜が咲いているところはないか探した。そうしたら、埼玉でちょうど見頃を迎えたスポットがいくつかあることを知る。そのひとつが熊谷だ。 さっそくJR高崎線に乗り、熊谷駅に行った。 熊谷駅から徒歩5分。車のない私にとって、とても訪問しやすい。 そこに熊谷桜堤という場所がある。...
View Article銀河鉄道の父(門井慶喜)の内容と感想
とある文学系YouTubeを視聴して「銀河鉄道の父」という作品を知る。「銀河鉄道の夜」ではなく「父」。それは、想像したとおり、宮沢賢治の父が主人公の物語だった。 YouTuberは大絶賛。それなら読むしかない。さっそくポチり、読んでみることに。率直に言って、読みやすいし父親の顔がありありと浮かんだ。 今回はこの物語を読んだ感想を書いてみたい。銀河鉄道の父...
View Article舎人公園のネモフィラ(2024年春)
今年の桜はおそかった。そのせいで、ネモフィラが満開だということを見落としていた。そこで、急いで都内の名所を調べることに。 昭和記念公園は昨年行ったから、今年は別の場所にしたいなぁと思っていたら、いい場所を見つけた。 舎人公園だ。 山手線で日暮里あたりを通るとき、「舎人ライナー」という車内放送を聞いていて気になっていた。その「舎人ライナー」に乗車すると舎人公園に行けるのだ。...
View Article北の海(中原中也)の感想
詩を読んでいれば、中原中也にハマる人もいるだろう。わたしもまた若い頃、中原中也にハマった。 きっかけは高校生の頃。国語の先生の紹介したこの詩が中原中也との出会いだ。 北の海 海にゐるのは、あれは人魚ではないのです。海にゐるのは、あれは、浪ばかり 曇った北海の空の下、浪はところどころ歯をむいて、空を呪つてゐるのです。いつはてるともしれない呪。...
View Article亀戸天神の藤(2024年春) 藤はやはり日本的な美しさがある!
今年はしっかり藤を撮ってみたいなぁ、ということでやってきたのはここ。亀戸駅です。亀戸にある亀戸天神は藤が有名で、毎年多くの人が訪れます。 トイレにまで藤の絵が書いてあります。 亀戸の駅を出るとすぐそこに亀の像が・・・。 亀戸だけに亀かと思ったら、これは玄武像というものらしい。 玄武というのは「青龍・朱雀・白虎・玄武」のあの玄武。亀にヘビが巻き付いている想像上の動物ですね。...
View Articleあなたはだんだんきれいになる(高村光太郎) 女性はみな美しい!
今は亡き石原慎太郎さんが、小池百合子さんに向かって「大年増の厚化粧」と言ったことがあった。ニュース等で大々的に取り上げられたのでおぼえている人も多いかもしれない。 これを耳にした多くが「なに言ってるんだ、このオヤジ」と思っただろう。この中傷には品がない。 だが、もしかしたら、一定数の人がこの中傷を支持していたかもしれない。というのも、年配の方をバカにしたり侮蔑したりする人が多いから。...
View Article「ペントハウス」の感想:最後の最後まで驚かされた
韓国で瞬間最高視聴率31.1%を記録したドラマ「ペントハウス」。知人のおすすめということで視聴することにした。そしたら、もう目が離せない展開で、ヤバいヤバい。欲望・愛憎・プライド・復讐・暴力・不倫・サスペンス等、数多くの要素を盛り込んだこのドラマ。シーズン1〜3をようやく見終わった。結論から言うと、このドラマはおすすめだ。見ておいたほうがいい。そんなわけで、ちょっとした感想を書いていこうと思う。...
View Article「ゴジラ☓コング 新たなる帝国」の感想:ゴジラはやっぱりかっこいい
去年、日本で「ゴジラ-1.0」が上映されたと思ったら、今度はハリウッド版のゴジラですか!ホント、ゴジラは国際的スターだなぁ。 日本が誇るスター怪獣ゴジラ。アメリカや日本で何度も作られているため我々観るものは、いろんなゴジラを味わうことができる。そして、今回はゴジラとキングコングが登場する。ハリウッド版ゴジラの例のシリーズだ。毎回ウキウキしてしまう。 そんなわけで、今回は「ゴジラ☓コング...
View Article「寄生獣 ザ・グレイ」の感想:予想を超えたおもしろさだった
寄生獣といえば、あの名作漫画。正体不明の生物が人間に寄生し、脳を食べたうえで、その人間に成り代わる。その生物は人間を捕食する。それが寄生獣だ。 そして、Netflixで寄生獣が実写化された。韓国ドラマの寄生獣。どんな内容なのだろうか。興味本位で視聴してみたところ、なかなかおもしろく感じた。そこで、今回は「寄生獣 ザ・グレイ」の感想を書いていく。 「寄生獣...
View Article新宿御苑の春バラ:たくさんの色とりどりのバラが待っていた!(2024年春)
そろそろ春バラの季節だなぁと思ってやってきたのはここ。新宿御苑。この日は午前中曇りだったけど、午後からは晴れ。 いい青空! 芝生と空の色がマッチしている。 さて、新宿御苑の新宿門からずっと歩いていくと、一番奥に薔薇花壇がある。(新宿御苑HPより)...
View Article神代植物公園の春バラ バラ園には多くのバラの花がさいています
バラがたくさん咲いているところを探していたら、ありました。東京都調布市にある神代植物公園! 午前中は雲が多かったが、午後は青空に。天は私の味方をしてくれた。 正門から入って、案内板を頼りにバラ園に進んだ。 そうしたら、たくさんのバラが植えられている場所があった。太陽があたって、花たちは本当にきれい! こちらはピンクのバラ。 ピンクに縁取られた花もある。これはとてもかわいいと思った。...
View Article「山のあなた(カール・ブッセ)」 幸せとはなんなのか探す日々
幸せになりたーい!!!むかしは、いつもそう思っていた。 若い頃は幸せになりたいと、切に願っていた。 金持ちになりたい。かっこよくなって女の子にモテたい。みんなに注目されたい。それが幸せへの道だと思っていた。 ところが、あるとき、私のなんでも難しく考える癖が発動した。そのせいで、幸せについて、ずっと考えてしまったのだ。...
View Article体感型ダリ展(角川武蔵野ミュージアム)に行ってきた!
やってきました、東所沢。こちらは角川武蔵野ミュージアム。 何しに来たかと言うと、こちら。体感型ダリ展「サルバドール・ダリ 永遠の謎」。こちらは、360度巨大映像空間に没入する体感型デジタルアート劇場なのだ! ちなみにダリというのは、あの時計がぐにゃっと曲がっている絵を書いた人ですね。...
View Article「夏の野の繁みに咲ける姫百合の・・・」 ー万葉集の片想いの歌ー
万葉集といえば、国語の授業で「日本最古の和歌集」と習うくらい有名な作品だ。 と言っても、日常で「万葉集」の話題になることは、ほとんどない。知識として知ってはいるものの、中身を知る人は少ないのだろう。 ただし、小学生や中学生のときに教わったものもあるので、おぼえている人いるかもしれない。 たとえば、近江の海 夕波千鳥 汝が鳴けば 心もしのに いにしへ思ほゆ 【現代語訳】近江の海(琵琶湖)の...
View Article虹の足(吉野弘) 〜幸せとは何なのかを考えさせられる〜
若い頃、よく、幸せについて考えていた。 幸せになりたい。どうやったら幸せになれるのかなぁ。そもそも幸せってなんだっけ? 答えがあるようなないような、そんな課題を常に私は抱えていたのだった。もちろん今でも答えは出ていない。 ★★★ さて、幸せといえば吉野弘の「虹の足」という詩を思い出す。 虹の足...
View Article水元公園(東京都葛飾区)の睡蓮とあじさい
東京都葛飾区にある水元公園。そこは都内で唯一水郷の景観を持った公園だという。私はそこでスイレンとあじさいの写真を撮りに行くことにした。行ってみて、思った以上に心があらわれた感じがしたので、今回写真を披露しつつ水元公園のよさを味わってもらいたいと思う。 水元公園基本情報交通案内JR常磐線(東京メトロ千代田線乗入)「金町」・京成金町線「京成金町」から京成バス「水元公園」下車...
View Article「白鳥は哀しからずや・・・」(若山牧水)の短歌を読んで、未来の自分を考えた
あるとき、若山牧水のある短歌を知った。短歌もよいが、名前もよい。牧水(ぼくすい)とその名を口に出してみると、その響きがなんとなく心地よい。それでますます気に入った。 今回はその短歌について書いてみようと思う。 「白鳥は哀しからずや・・・」についてその牧水の短歌はこちら。白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ...
View Article神代植物公園(東京都調布市)のスイレン:その可憐さに癒やされる
都内唯一として開園された植物公園、それが神代植物公園。園内には約4800種類、10万本・株の植物が植えられているという。梅や桜の名所として知られる。また、ばら園は世界バラ会連合優秀庭園賞を受賞したほど。実にみどころの多い植物公園だ。...
View Article「涙の女王」の感想と見どころ:いろんな要素がつまっていておもしろい!
www.netflix.comNetflixでながらく「今日のTV番組TOP10」に入っていた「涙の女王」。韓国ドラマ好きな私としては一応チェックしとこうかなぁと思ってなにげなく見はじめた。私の推し女優キム・ジウォンも出演しているし、恋愛ドラマだし。まあ、ハズレではないだろうって感じで。でも、見進めていくうちに、どんどん引き込まれていってしまった。そこで今回は、私が感じた「涙の女王」の魅力について語...
View Article「ブラックペアン(シーズン1)」の感想:その魅力と見どころを振り返る
www.tbs.co.jp 「ブラックペアン シーズン2」が2024年7月7日にスタートする。前作が2018年だったから、実に6年ぶりだ。そこで、シーズン2が始まる前にもう一度シーズン1を視聴することにした。見るのが2度目だというのに続きが気になってしかたない。今回は、ドラマ「ブラックペアン」の魅力について語ってみたい。...
View Article世界一長い木造歩道橋「蓬莱橋」を渡ってみた
静岡県島田市にある世界一長い木造歩道橋、それが「蓬莱橋」。今回は、この橋に訪れてみた。蓬莱橋は大井川にかかっていて、長さがなんと897.4m。今回は蓬莱橋の写真を交えながら、その魅力を紹介してみます。 蓬莱橋について所在地静岡県島田市営業時間終日入場料大人(中学生以上)100円 小人(小学生)10円 未就学児は無料長さと幅長さ897.4m(世界一)...
View Articleまど・みちおさんの詩「人間の景色」の美しさを私も見たい
昨今、世界では争いが絶えない。多くの死者が出ているという報道を聞く。国と国、あるいはある勢力と勢力が争う。争い、そして報復と報復の繰り返しが続く。そこに美しさはない。 こんな世界にうんざりしているなか、まど・みちおさんの詩「人間の景色」に出会った。 まど・みちお「人間の景色」 人間の景色 坂の上のポストに手紙をだしにいき...
View Article「ルックバック」の感想:短い上映時間にぎゅっと込められた作品だった
いま話題の映画「ルックバック」。原作も知らなくて、内容も全然知らなかったのですが、「すばらしい」という声が多かったので行ってみることに。 結論をいうと、スクリーンを見入ってしまうほどよかった。今回は、この映画の感想を書いてみたいと思う。 「ルックバック」について公式サイトlookback-anime.com レビューサイト(2024年7月18日現在)フィルマークス:4.3(5点満点中)ルックバック...
View Article「戯れに母を背負いて(石川啄木)」から想起された母と私の記憶
私は家族がそれほど好きではなかった。もとより、幼い頃から家庭的なものを味わってなかったような気がする。 父が家にいた記憶はそれほどない。母は、夜中に帰ってくることが多かった。家には、たいてい妹と私の2人だけになることが多かった。 家族でおでかけした機会などほとんどない。ましてや家族旅行など記憶にない。 そういう状態が当たり前の子どもだった。だから、親に愛情など、わくはずもなかったのだ。...
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